ラインケアの講義について

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[Question]
「ラインケアの講義について」

私は、学校を卒業して看護師になったばかりの新人です。ある準公的組織に産業看護師として就職しましたが、そこでラインケアの講義をやることになりました。

でも、何をどうやればいいのか、見当が付かないのです。単なる講義ではなく実演を入れた方がいいかな、と思います。ケーススタディなら実務に活かせるかな、とも考えます。しかしどのようにそれらを取り入れたら良いのかが分かりません。

実演はこういうものがいい、ケーススタディはこうやれば効果的だ、というようなことを教えて下さい。加えて、ラインケアとか産業看護師に関して参考になる本やサイトなども教えて頂ければありがたいです。

[Answer]

ラインケアというのはあまり聞きなれない言葉かもしれません。学校でも、内科や外科といった講義に比べれば授業時間が少ないようです。それで、先ずラインケアについて説明しておきます。

ラインケアとは、管理監督者が社員への個別指導や相談をし、職場環境の改善を行う取り組みのことです。管理監督者とは、指示命令を出す部下を持っている人のことをいいます。部下の具体的なストレス要因を知り、その改善を図ることが可能な立場にあるわけです。ですから、職場環境を改善し、部下からの相談に対応しなければなりません。

そして、事業者は、管理監督者が上記の事が出来るように、ラインケアに関する教育、研修、情報提供を行う必要がある、と定められているのです。つまりは、企業などの組織におけるメンタルヘルス対策の基盤であるラインケアに対する研修ということです。

質問者さんの組織が具体的に分かりませんので、一般的な回答になります。なによりも先ず、ケアをするならば、ケアをする内容を知らなければなりません。相手が考えていること、悩み、愚痴、夢、喜びなど、あらゆることを聞かなければなりません。

そして、考えるのです。その人は、なぜそう考えるのか、なぜそういう生き方をするのか、などなどを考えるのです。そして最後に、解決策があるかどうかを探ることになります。

ラインケア講義のやり方の答えにはなっていないことは承知しています。でも、ラインケアの意味が分かっていなければ、ラインケアの実際を体験していなければ、ノウハウを聞いても何にもならないので、あえてこういう回答を書きました。

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