断捨離という言葉をご存じでしょうか?

かなり浸透してきている言葉ですが、断捨離とは、ただの片づけ方法を表す言葉ではありません。使い捨てのモノを購入するライフスタイルから、少なくてもお気に入りのモノを大事にするライフスタイルに変えていく、いわば生き様のようなものです。

大げさに思われるかもしれませんが、実際に、物を捨てていくと、考え方や行動まで変わっていきます。当たり前だと思っていたものを手放し、思った以上の少ないモノで生活してみると、不思議なことに、多くのモノに囲まれていたときより家事や行動の手間が省けたりします。「これは必要だから捨てられない」という思い込みをまずは捨てて、面倒な家事に対する気持ちも断捨離しませんか?

もともとはヨガの考え方

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断捨離は、そもそもヨガの考え方が由来だと言います。「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」の頭の文字を合わせて「断捨離」なのです。そこからわかるように、これは単に「整理する」だけではなく「行」でもあるんです。だからといって、ストイックにならなくても大丈夫ですし、難しいことはありません。まずは、不要なものを手放すことから始めてみましょう。

物が少ないと家事がはかどる!

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断捨離の魅力なんといっても、最小限のもので生活できることです。拭き掃除にしても、置物がたくさん並んでいる棚の上を掃除するのと、何にもないすっきりした棚の上を掃除するのでは、手間も時間も違います。テレビ台の棚、食器棚、リビングの飾り棚、靴箱の上。私たちはそんなところに空間があると、ついつい「何か飾らなくてはいけない」と思いがちです。でも、その花瓶、その置時計、その間接照明、そのファブリック、その額に入った絵、本当に必要ですか? それがあるから、ホコリもたまるし、掃除することを、面倒くさくさせていませんか? 

思い込みを外す!

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まずはその思い込みから、自由になりませんか? 人からもらったものでも、どうしても必要じゃないものは捨ててしまいましょう! いつの間にか趣味じゃなくなった絵も、あると便利かと思っていたけどそうじゃなかった置時計も。大事なのは、「使う」か「使わないか」です。そして、「今」です。もらった思い出は、それを受け取った時点で終了しています。いつか使うかも、と便利に思えたモノは「今」使わないなら捨ててしまいましょう。「あれば便利」「いつか使うかも」というだけで置いてあるモノを、「今」の視点で点検してください。それ、本当に必要ですか? おそらくほとんどのモノがノーです。今の自分に必要なものを、必要な分だけおいてください。「また使うかも」と思った紙袋は、決められたスペースに入らなければ捨てましょう。欠けた食器や、銀行の粗品でもらったお皿は、思い切って処分しましょう。「もったいない」という気持ちは、「今」の自分の感情をぼやけさせます。いらないものを処分することは、「今の自分」を大切にすることでもあるのです。

地震対策にも

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また、物を整理することは、地震対策にもなります。理想を言えば、目の高さから上に物は置きたくないものです。吊戸棚の中も、空にしてみませんか? 地震のときは、意外なものが凶器になるのです。目の高さより上に物は置かない、という視点で家の中を見渡すと、もう一段階、捨てる決心がつきます。もちろん、家具を固定するのも大切ですが、そもそものモノを増やさないことも大事です。

何もない床の開放感

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ある程度、物を捨てることができたら、今度は家具を見直していきませんか。床に物がないと本当に開放感あふれます。掃除も楽になるのはもちろん、こまめにきれいにしようと思うようになります。座椅子、ソファ、必要以上に多くおいているごみ箱、カラーボックス、かわいいと思って買った間接照明、などなど。必要と思っているけれど、なくても大丈夫なものは意外とたくさんあります。すぐに処分するのが難しければ、別のところにまとめておいて、「何もない状態」をまずは味わってみませんか。快適さに驚くはずです。

■モノの管理が楽になる!

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そして、物が少なくなると、管理も楽になります。「はさみはこの引き出しの左に」「爪切りはここの棚に」とアイテムごとに居場所を決められるのです。今までも決めていたかもしれませんが、圧倒的に物が少ないと、その辺においてしまってもすぐしまえるので、片付けが苦になりません。小さいお子さんでも、どこに片付けるのかわかっていたら、段々とルールが身に付きます。

まとめ

時間に追われていると、「物を捨てる時間も惜しい」と思うことでしょう。ですから、最初は洗面所の棚の中を三分の一に減らす、など区切って整理していくことをお勧めします。ただ、不思議なことに、物を手放せば手放すほど、時間も気持ちも、余裕が出てくるのです。忙しくて、時間に追われる看護師さんにこそ、「手放すからこそ増える余裕」を身につけていただきたいのです。