デイサービスでの看護業務と注意点

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私が今働いているデイサービスは住宅型有料老人ホームの施設と棟続きになっています。

利用する方は主に有料老人ホームにお住まいの方です。

看護師の仕事内容は、利用者様のバイタルサインをチェックして入浴の可否を確認、与薬、必要な処置(褥瘡、傷の手あて、血糖チェック、摘便など)が主です。

また、健康相談や、介護職員の方から依頼されて有料ホームの体調不良の方を看させていただくこともあります。
デイサービスの業務に医療行為そのものはありません。業務の中では与薬が一番神経を使う仕事だと思います。

しかし私の働いている施設の利用者様は主に同施設内の方ですので、内服薬は薬局さんがカートにセット、管理をしてくださっています。

名前、日付、朝食後・夕食後そして薬剤名などの表記も薬包にしてありますので安心です。カートから間違えなく出して与薬すれば大丈夫です。

本当にこの点ではありがたいことだと思っています。最近は可能であればほとんどジェネリック薬に切り替わってきますので、面識のない名前であることもあります。

私は覚えのいい方ではないですし、短時間のパート勤務ですから、その場では調べる時間も限られてきます。薬局から薬の薬効や副作用の用紙があり、その都度短時間で薬の内容を把握しやすいことも本当に助かっています。

さて、デイサービスで働いたことのない私がなにより不安だったこと…それは、「看護師は私だけ???」ということです。

以前病院で働いていたときは一人で判断するということはなかったと言い切れると思います。

他の看護師や医師に相談できたからです。ブランクが長かったこともあり、急変時や体調不良時に私で大丈夫か?…これにつきます。

できれば経験豊かな看護師の方と二人勤務ならいいな、などと思っていましたが…。

今は週に一回看護師が二人揃う勤務がありますが、基本一人です。

今でも精神的には不安な時もありますし、いつも今日は利用者様に何事もなければいいな、と緊張しながら働いています。

ローテーションで働く看護師の方とは週に一回直接顔をあわせた際いろいろ相談します。

幸いなことに経験豊かな大先輩ですので、様々相談しています。そして、働いていて感じるのは、健康状態の把握の難しさです。

以前認知症の方で数日前から失禁するようになった方が、受診したところ脳梗塞であったこともありました。

その方は普段から自発性の低下があり認知症の症状も日によってまちまちであり、失禁も当初そのためだと考えられていました。

しかし、今まで失禁することはなかったのでおかしいと思った介護職員の方が相談して下さいました。

看させていただいたところ、意識状態や会話は正常で、麻痺もありませんでしたが、場所がわからない見当識の障害がありました。普段その方と接していて見当識障害があることは一度もなかったことから受診を判断できました。

また、発熱しすぐに解熱したとしてもなんとなく体調不良が続き、その後急に悪化し肺炎などで入院することや、日中は異常が無かったのに、その日の夜に急変したりすることもあり、アセスメントの難しさを感じる経験も多いです。

利用者さん1人1人の行動パターンや特性を把握し、いつもと違う言動や行動がないか等、ほんの些細な『気付き』が、早期対応につながります。

そのために、普段から先輩看護師や介護職員の方と利用者さんについて話し合うことで、1人では見落としてしまうことにも気付くことが出来ると思います。

さて、普段の仕事の内容や普段考えていることなど書かせていただきましたが、利用者の方が主に有料老人ホームの入居者様である点で通常のデイサービスとは異なると思います。

以前他のデイサービスで働いていらっしゃった先輩看護師の方いわく「ずいぶん違いがある」とのこと。

私は総合病院で働いた後の長いブランクの後こちらの施設で働かせていただいていますのでいわゆる「通常のデイサービス」というものがどのようなものか分かりません。

施設により様々かと思いますが、これからデイサービスで働きたいと考えていらっしゃる方に少しでも参考にしていただければと思います。

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